なぜ怒られたの?——小さな優しさを否定されたあの日(自分の体験談より)

こんにちは

自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング  高橋成大(せいだい)です。

 

 

小学3年生のときのことです。
久しぶりに友達が我が家に遊びに来てくれました。

うれしくて、少しでも快適に過ごしてもらいたくて、
私は洗面所にあるコップを洗っていました。

「水を飲むかもしれないから、きれいにしておこう」
そんな小さな優しさからの行動でした。

でもそのとき、母が後ろから来て、
怖い顔でこう言ったのです。

「子どもがそんなことするんじゃない!」

鬼のような表情でした。
私は、何がいけなかったのか分かりませんでした。

「え、なんで怒られたの?」
「友達のためにやってたのに…」


🧠 心理学で見た「コップ事件」

心理学では、こうした経験を「条件付きの愛」と呼びます。

つまり、「親の望む子ども」であるときだけ受け入れられ、
それ以外の行動は否定される
というものです。

この体験を通して、私は無意識にこう学んでしまったのかもしれません。

  • 自分で考えて動くと怒られる
  • やさしさも、見当違いなら否定される
  • 親の期待通りに振る舞わないと、受け入れてもらえない

こうした思い込みは、その後の人間関係や自己評価にも、
知らず知らずのうちに影響を与えていたかもしれません。


🧒 あの時の小さな私が信じたこと

コップを洗ったあの瞬間、私は「自分の気持ちが否定された」と感じたのでしょう。
「自分のやさしさって、間違ってたの?」と。

このように、親から否定された“自分の一部”は、心理学では「シャドウ(影)」と呼ばれます。
大人になっても、その“影”を避けるように生きてしまう人も多いのです。

「人にやさしくすると怖くなる」
「自分の判断に自信が持てない」
そんな心のクセは、こうした原体験からくるものかもしれません。


💭 今でもふとよみがえる記憶

何十年も経った今でも、
私はコップを洗っていると、ふとこの記憶がよみがえります。

頭では「昔のこと」と分かっていても、
心はまだあの時のまま、戸惑い続けているのかもしれません。

これは心理学でいう「感情記憶」や「トラウマ記憶」の働きです。
過去の出来事が、身体感覚と一緒に残っているため、同じ状況になると反応してしまうのです。

でもそれは、「あのとき、本当に傷ついた」証拠でもあります。


👐 今なら、あの時の自分にこう伝えたい

「あなたは、間違ってなかったよ」
「誰かのためを思って行動できる、やさしい子だったんだね」
「怒られるようなこと、ひとつもしてないよ」

今の私なら、そうやって当時の自分に声をかけてあげられます。

これは「インナーチャイルド」と向き合う大切なプロセスであり、
自分の心の奥にいる“小さな自分”を癒す一歩です。


🌿 思い出すことには意味がある

過去の記憶がふいによみがえると、
「まだ引きずってるのか」と自分を責めたくなるかもしれません。

でも実は、そうではありません。

それは、「今こそ向き合える準備ができた」という心からのサインでもあります。

だからこそ、
「また思い出しちゃったな」と気づいたときに、
自分にやさしい言葉をかけてあげてください。


✨あなたの中の「小さなあなた」に会いにいく

私たちは、子どもの頃に刷り込まれた思い込みに、今も縛られていることがあります。
でも、少しずつその思い込みをほどいていくことはできます。

過去に否定された“自分らしさ”を、もう一度取り戻す旅。
それは、今のあなたにしかできない、大切な癒しのプロセスです。


📘もし、あなたの中にも似たような記憶があるなら
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あなたの過去と、やさしく向き合う時間を一緒に作ります。

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