こんにちは
自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング 高橋成大(せいだい)です。
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こんにちは
自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング 高橋成大(せいだい)です。
子どもの頃、
「お金を拾ったら交番に届けなさい」
——昭和の時代、多くの家庭でそう教わったと思います。
正しいことをする。
人に迷惑をかけない。
そんな“まっすぐなルール”を、小さな私なりにちゃんと受け止めていました。
ある日、父からおつかいを頼まれました。
近所の小さなお店に行って、**アイスとタバコ(当時の銘柄は「わかば」)**を買ってくるというものでした。
アイスはお店の中で買い、
タバコは外の自販機で。
私は言われた通り、
「わかば」のボタンを押しました。
すると、1箱だけでなく、なぜかもう1箱別の銘柄のタバコが一緒に出てきたのです。
私はとっさに、あの教えを思い出しました。
「人のものを勝手に持ち帰ってはいけない」
近くに交番はなかったので、
お店のおばちゃんに「タバコが1個間違って出てきました」と正直に伝えました。
おばちゃんは、「ありがとう」と笑って、
そのタバコを受け取ってくれました。
私は胸を張って、足取り軽く家に帰りました。
帰宅して、父にタバコを渡したあと、
私はさっきのことを得意気に話しました。
きっと褒めてもらえると思っていたんです。
「自分、えらいことしたぞ」って。
でも、それを聞いた母が、こう言ったのです。
「バカだねえ。そういう時はもらってきちゃうんだよ。」
私は、頭の中が真っ白になりました。
「……なんで?」
「いいことしたのに?」
「なんで怒られるようなこと、言われるの?」
そのときの、胸の奥がスーッと冷たくなるような感覚を、今でも覚えています。
それ以来、自販機でタバコを買うときは、
「どうか、もう1箱出てきませんように…」と祈るようになりました。
きっと、また“間違ったこと”をしてしまうのが怖かったんだと思います。
あのときの私は、本当は――
自分の行動を誇らしく思ってほしかった。
「えらかったね」って、ただそれだけ、言ってほしかった。
でもそれが否定されて、私は「親の顔色を見て動く」ようになりました。
そのクセは、学校でも同じでした。
先生の目を気にして、いつも「正解」を探していたように思います。
心理学では、こうした経験を「条件付きの愛」と呼びます。
親の望む行動をしたときだけ認められ、
それ以外は否定されたり、冷たくされたりする。
すると子どもは、
「本当の正しさ」よりも、「親の期待」に従うようになります。
そして、大人になってからも――
という“心のクセ”が残りやすくなるのです。
これこそ、アダルトチルドレン的な生きづらさの一例だと思います。
今の私なら、
あのときの小さな自分にこう言ってあげたい。
「あなたは間違ってないよ」
「正しいことをしたんだよ」
「えらかったよ、ほんとうに」
もし、あのとき否定されなければ――
私はもっと、自分の判断を信じて、生きられたのかもしれません。
でも、今からでも遅くない。
あのときの“誇り”を、ちゃんと取り戻してあげたいのです。
そんな記憶があるなら、
あなたも、知らず知らずのうちに「自分を見失うクセ」を抱えているかもしれません。
でも、それに気づけたときが、
回復の第一歩です。
🕊️「自分の気持ちを信じたい」
🕊️「誰かの顔色ではなく、自分の感覚を大事にしたい」
そんな想いを抱えた方へ。
あなたの心の声を、じっくり聴かせてください。
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詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。一緒に考えて、あなたに合った方法を見つけましょう。