オンライン・カウンセリング《輝き》

脳は育つ粘土！

　皆さんは、粘土細工をしたことがありますか？　粘土は、こねたり、形を作ったりすることで、様々なものに変身しますよね。実は、子どもの脳も同じなんです。

　生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ脳のつくりが未完成で、これから色々な経験を通して、どんどん成長していきます。
　良い経験をたくさん積むと、脳はどんどん発達し、色々なことができるようになります。 まるで、粘土を丁寧にこねて、美しい作品を作るように。

　でも、悲しいことですが、悪い経験ばかりをすると、脳の発達はうまくいかなくなってしまうこともあります。
　まるで、粘土が乾燥して、ひび割れてしまうように。 このブログでは、子どもの脳を健やかに育むために、どんなことに気をつけたらいいのかを、一緒に考えていきましょう。

１　愛情と安心が脳を育む

　子どもは、愛情と安心に満ちた環境で育つことが、とても大切です。 愛情や適切なケアを受けられないと、脳の成長に悪影響が出てしまう可能性があります。

　例えば、計画を立てたり、感情をコントロールしたりする力は、「前頭前皮質」という脳の部分がしっかり育つことで身につきます。
　でも、愛情や安心がないと、この部分が十分に発達しないこともあるようです。
　そうなると、将来、計画を立てにくかったり、感情をコントロールするのが難しかったりする可能性があります。

　さらに、愛情不足は、ストレスホルモンの分泌を増加させ、記憶力や学習能力の低下、心の病にかかりやすくなることにもつながる可能性があります。

２　頑張りを認め、心と体を大切にする

　近年、子どもへの過度な学習圧力や、理不尽な叱責、体罰といった「教育虐待」が問題になっています。れは、子どもの心身に大きな負担をかけ、脳の発達を妨げてしまう可能性があります。

　勉強を頑張らせることは大切ですが、子どもの年齢や発達段階に合った無理のない学習計画を立て、子どもの頑張りを認め、褒めてあげることが大切です。
　また、叱るにしても、理不尽な叱責ではなく、子どもの気持ちに寄り添い、なぜいけないのかを優しく伝えることが重要です。 体罰は絶対に避けなければなりません。

　これらの教育虐待は、子どもに強いストレスを与え、恐怖心や不安感を植え付け、将来、心の病にかかりやすくなる可能性を高めてしまいます。

３　健やかな成長のための３つのポイント

　では、子どもの脳を健やかに育むためには、どうすればいいのでしょうか？ 大切なのは、以下の３つのポイントです。

①　子どものペースを尊重する: 無理強いせず、子どもの気持ちに寄り添い、できることから少しずつ進めていきましょう。

②　頑張りを褒めて自信をつける: 小さなことでも、子どもの頑張りを認め、褒めてあげましょう。自信を持つことは、脳の発達にとってとても大切です。

③　心と体の健康を大切に: 十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動を心がけ、子どもが安心して過ごせる環境を作ってあげましょう。 悩みや不安を抱えている場合は、適切なサポートが必要です。

まとめ

　子どもの脳は、育てる環境によって大きく変わります。 愛情と安心に満ちた環境で、子どものペースを尊重し、頑張りを認め、心と体の健康を大切に育んでいくことが、幸せな未来を築くためにとても大切です。