「大丈夫」しか言えなかった私へ(自分の体験談より)

こんにちは

自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング  高橋成大(せいだい)です。

 

 

〜感想が書けなかったあの夏の日の記憶〜

小学校の頃、夏休みの宿題で読書感想文が出されました。
私は、本を読むのが苦手でした。

なぜなら、国語の授業でクラス全員で音読する場面が苦手だったからです。
読むのが遅くて、漢字も読めず、いつもワンテンポ遅れていました。
間違えないように、小さな声で、そっと読む。

周りの子たちと自分を比べて、
「私はなんでこんなにできないんだろう」と、
恥ずかしくて、情けなくて、つらい気持ちをひとりで抱えていました。


そんな私にとって、「感想文を書く」なんてもっと難しいことでした。

「どんな気持ちになった?」と聞かれても、何も出てこない。
「感想」という言葉の意味さえよくわからなかった。

「楽しかった?」
「悲しかった?」

そう聞かれても、正直、どう答えればいいのかがわからなかったのです。


今思えば、それは「感受性がなかった」のではなく、
「自分の気持ちにアクセスする方法」を知らなかっただけなのだと思います。

いつも周りの目を気にして、
間違えないように、小さく、静かに生きてきた子ども時代。

自分の本音や、心の中にあるモヤモヤを、
言葉にしていい、誰かに聞いてもらっていい。

そんな経験が少なかったから、
自分の気持ちに触れるのが、どこか怖かったのかもしれません。


「大丈夫?」って聞かれても、
本当は「つらいよ」「自信がないよ」「助けてほしい」って言いたかった。

でも、言えなかった。
どう言えばいいかもわからなかった。
だから、私はいつも笑って「大丈夫」って言ってしまっていたのです。


今、大人になって、
ふとした瞬間に、あの頃の感情がよみがえります。

たとえば、誰かに頼ることに躊躇してしまうとき。
失敗しそうな自分を責めてしまうとき。
人前で堂々と話している人に、心がざわつくとき。


それって、
「あなたはそのままでいいよ」
「失敗しても大丈夫だよ」
「どんな気持ちでも、ちゃんと受け止めるよ」

そう言ってくれる誰かが、子ども時代にいなかったからかもしれません。


でも、大丈夫です。
今からでも、自分の気持ちに少しずつ触れていくことはできます
「わからない」が「ちょっとわかるかも」に変わっていく。
その小さな一歩が、人生を少しずつ優しく変えていきます。


もしあなたが今、
人との関係に疲れていたり、
「自分の気持ちがわからない」と感じていたりするのなら、
それは過去のあなたが、ずっと頑張ってきた証かもしれません。


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④「ずっと“いい子”で生きてきた」
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 → 自分の気持ちと出会い直す大人のリトリートとして。

 頑張ってきたあなただからこそ、
 いま、自分の気持ちとゆっくり向き合ってもいいのかもしれません。
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詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。一緒に考えて、あなたに合った方法を見つけましょう。