算数の時間が、私は怖かった。——爪を噛んでいたあの頃の私へ(自分の体験談より)

こんにちは

自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング  高橋成大(せいだい)です。

 

 

小学生のころ、私はよく爪を噛んでいました
気づいたら無意識に、いつも指を口に運んでいたのです。

今になって思えば、それは**不安を落ち着けようとする「自己安定化行動」**だったのかもしれません。

両親は共働きで、私はひとりの時間が多い子どもでした。

転校してきたばかりで、先生やクラスメイトの何気ない一言に、毎日びくびくしていました。

とくに、算数の時間が怖かった

問題が解けた子は、先生のところへ並んで○をもらいにいきます。

でも、私はいつも机でじっとしている側。

「早く並ばなきゃ…でも、問題がわからない…どうしよう…」
気持ちばかり焦って、手が震えたこともありました。

チャイムが鳴ると、先生は言いました。
「○がもらえなかった子は、残ってやりなさい。」

落ち込んだ顔の子たち。
私もその中の一人。

それが週に何度も繰り返されて、算数が大嫌いになりました

問題を解いているときも、ふと気づけばまた爪を噛んでいました。

それは、だれにも言えない不安や**“自分はダメだ”という思い**が、指先を通して表れていたのかもしれません。

当時の私は、安心・安全が確保されない環境のなかで、なんとか自分を守ろうと“自己防衛”の状態に入っていたのだと思います。

そんな私の癖がなくなったのは、兄が「ひょうそ(爪の炎症)」になったからでした。

病院で爪をはがされた兄は、三日間ずっと泣いていました。
その姿を見て、私はようやく「自分の体を大切にしなきゃ」と思い始めたのです。


いま思うと——

子どものころ、
甘えたいのに甘えられない
わかってほしいのに気づいてもらえない

そんな気持ちを、私はずっと心の奥にしまっていました。

そうした体験は、大人になった今も
「人との距離がうまく取れない」
「頼るのが怖い」
「つい顔色をうかがってしまう」といった
“生きづらさ”のかたちで表れることがあります。

心理学では、このような背景を持つ人を「アダルトチルドレン」と呼んだり、
子ども時代に**“安心できる関係”が築けなかったことから「愛着不安(不安型)」や「回避型の傾向」が生まれる**といわれています。

でも、それに気づいた「今」からでも、
少しずつ「自分をいたわる生き方」へと変えていくことができるのです。


もしあなたにも
「なんで自分ばかりうまくいかないんだろう」
「つい人の目が気になってしまう」
そんな気持ちがあるなら——
それは、子どものころの経験が今も心に残っているサインかもしれません。

わたしのカウンセリングでは、
「なぜそう感じてしまうのか?」を一緒に見つめていきます。

あなたの心のペースで、少しずつ。
安心できる関係”を取り戻す時間を、ここで持ってみませんか。

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人間関係に悩む方へつなげる場合

大人になっても、「人の顔色をうかがってしまう」「本音を言うのが怖い」と感じるのは、実は過去の体験とつながっていることがあります。
子どものころ安心して気持ちを出せなかった経験は、人との距離の取り方に影響を与えるのです。

▶もしあなたも、人間関係に疲れてしまうことがあるなら → 人間関係に悩む方へ

詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。一緒に考えて、あなたに合った方法を見つけましょう。