オンライン・カウンセリング《輝き》

　セルフイメージとは、自分がどんな人間だと信じているか、自分自身に対する考え方のことです。鏡に映る自分の姿を見るだけでなく、内面的な価値観や能力、個性、強み、弱みなど、あらゆる側面を含めて、自分自身をどのように捉えているかを指します。

１　セルフイメージを持てる人と持てない人の違いについて

　セルフイメージを持てる人は、自分自身を肯定的に捉え、自分の能力や可能性を信じることができ、自信に満ち溢れています。一方、セルフイメージを持てない人は、自分自身を否定的に捉えがちで、自分の能力や可能性を疑い、自信が不足しています。この違いは、行動や思考パターン、そして人生における成功や幸福感に大きな影響を与えます。

２　主張

　セルフイメージを持てる人は、困難に直面しても諦めずに挑戦し続け、成長を遂げることができます。新しいことに挑戦する意欲も高く、人とのコミュニケーションも円滑です。人生においても、積極的に目標を設定し、それに向かって努力を続けることができます。

　一方、セルフイメージを持てない人は、困難に直面するとすぐに諦めてしまったり、挑戦することを避けてしまいがちです。新しいことに挑戦することに抵抗を感じ、人とのコミュニケーションも苦手とする傾向があります。人生においても、目標設定が難しく、努力を続けることが困難になります。

3　理由

　なぜなら、セルフイメージの形成には、過去の経験、周囲の人間関係、自己肯定感などが大きく関わっています。幼少期の経験や、周囲からの肯定的なフィードバックを多く受けた人は、自分自身を肯定的に捉え、高い自己肯定感を持つ傾向があります。そのため、セルフイメージを形成しやすくなります。

　逆に、否定的な経験や、周囲からの否定的なフィードバックを多く受けた人は、自分自身を否定的に捉え、低い自己肯定感を持つ傾向があります。そのため、セルフイメージを形成することが難しく、ネガティブなセルフイメージに陥りやすいのです。

４　具体的な事例

　セルフイメージを持てる人の例として：A さんは幼い頃から両親から「あなたはできる子」と褒められ、自信を持って育ちました。学校では積極的に発言し、友人関係も良好です。大学では、難しい研究にも果敢に挑戦し、見事成功を収めました。卒業後は、自分の能力を活かせる企業に就職し、着実にキャリアを積んでいます。A さんは、自分の能力を信じ、常に前向きに物事を考え、困難に直面しても諦めずに努力を続けることができます。これは、幼少期からの肯定的な経験と、高い自己肯定感が土台となっているからです。彼女は、自分の強みや弱みを理解しており、弱みは改善しようと努力し、強みは最大限に活かそうと意識しています。失敗をしても、「次はこうしよう」と前向きに捉え、成長の糧としています。

　セルフイメージを持てない人の例として：一方、B さんは幼い頃から両親から厳しく叱責され、常に自分の能力を否定されていました。学校では発言することを避け、友人関係も良好ではありませんでした。大学では、難しい研究に挑戦することを恐れ、簡単な研究を選びました。卒業後も、自分の能力に自信がなく、就職活動に苦戦しました。B さんは、自分の能力を信じることができず、常に不安を感じています。新しいことに挑戦することを避け、失敗を恐れて行動を起こすことができません。これは、幼少期からの否定的な経験と、低い自己肯定感が原因です。彼女は、自分の能力を過小評価し、自分の可能性を制限しています。失敗をすると、自分を責め、「自分はダメだ」と落ち込んでしまいます。

５　まとめ

　セルフイメージを持てる人と持てない人の違いは、過去の経験や自己肯定感、そして自分自身に対する考え方によって大きく左右されます。セルフイメージを持てない人は、過去のネガティブな経験にとらわれず、自分自身を肯定的に捉え、自己肯定感を高める努力をすることが重要です。小さな成功体験を積み重ね、自分の能力を再認識することで、セルフイメージを改善していくことができます。