オンライン・カウンセリング《輝き》

　HSP の皆さんで、行動できないもどかしさを感じているあなたへ。その原因は、あなたの繊細な心の奥底に潜む、いくつかの心理的な要因から生まれているかもしれません。今回は、心理学的な視点から、HSPさんが行動できない本当の理由について２つほどお伝えします。

１　他者の視線への過敏さ：評価や批判を恐れる心理的な壁

　HSPさんのなかには、他者の視線や評価にとても敏感な人もいます。周囲の反応を過剰に意識し、「自分がどう見られるか」 という不安にさいなまれることがあります。特に「人前で話す」「新しいことに挑戦する」といった場面では、周囲の評価や批判を恐れて、行動をためらってしまうケースが見られます。他者の視線を気にしすぎるあまり、本来の自分らしさを発揮できずに行動の自由を制限してしまうのです。

　『新しい趣味に挑戦したいけど、周りの人に「変な趣味」と思われたくない』という例の場合、ヨガやダンスを始めたいと思いつつ、周りの人に「そんなことする人じゃない」と思われたり、下手くそだったら笑われたりするのが怖くて、なかなか踏み出せないという人がいます。これはヨガやダンスが「変な趣味」と勝手に思い込んでいることで踏み出せないということがあります。

　こういう場合は、「ヨガやダンスは、〇〇さんみたいなタイプの人にするもの」というように、誰かのイメージに縛られていませんか？と「変な趣味」という思い込みに気づいたり、周りの目を気にせず本当に自分が「やってみたい！」と思ったのはどんな理由から？と自分の「好き」を再確認したりすることが大切です。周りの目を気にせず、新しい趣味に挑戦することで、心身ともにリフレッシュできるようになります。

２　想像力の豊かさ：ネガティブな未来予想図が行動のブレーキに

　HSPの皆さんの中には、想像力が豊かで未来を鮮明に思い描くことができる人もいます。しかし、この豊かな想像力は、時にネガティブな方向へ働き、行動へのブレーキとなってしまいます。「もし失敗したらどうしよう」「周りの人にどう思われるだろう」といった不安や恐怖が、未来を悲観的に予想させるのです。ネガティブな未来予想図が現実のように感じられ、行動を起こす勇気を奪ってしまうケースも少なくありません。

　こういう場合は、発想の転換で「ピンチをチャンス」に転換させることも可能です。例えば、新しい仕事に挑戦する際、失敗を恐れて行動できないとします。そこで、想像力を働かせ、失敗した場合の様々なシナリオを想定してみましょう。その中で、失敗から得られる学びや、新たな可能性を見つけることができるかもしれません。「もし失敗したら、何が学べるだろうか？その学びを活かして、どうすれば次に繋げられるだろうか？」と考えることで、ネガティブな未来予想図を、成長のチャンスへと転換できるのです。

　「ピンチは、隠れたチャンスである」という視点を持つことで、困難な状況を乗り越えるための戦略を立てることができます。想像力をポジティブに活用し、ネガティブな未来予想図を、成長への道筋に変えていきましょう。

　その他にも改善するためのヒントがあります。