保護者からの苦情に気持ちが滅入ってしまう どうしたらいい?

こんにちは

自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング  高橋成大(せいだい)です。

 

 

 保護者からの苦情に気持ちが滅入ってしまうのは本当につらいですよね。そんな方は「肯定的な側面に焦点を当てる」という考え方で、ご自身のモチベーションを上げることが大切です。

 人はネガティブな情報に過敏に反応する傾向があります。 これは、人間の進化の過程において、危険を察知するために必要な能力だからです。保護者からの苦情は、ネガティブな情報として先生方の脳に強く印象付けられます。 そのため、苦情にばかり気を取られ、他のポジティブな側面を見過ごしてしまう可能性が強いのです。だからこそ肯定的な側面に焦点を当てることで、ネガティブな感情を打ち消し、心のバランスを取り戻すことが必要なのです。

 保護者からの苦情を「自分への攻撃」と捉えるのではなく、「改善点を見つけるための貴重な意見」と捉え直すことで気持ちの持ちようが変わります。また、「この苦情から、何を学び、どのように成長できるのか?」という視点を持つことで、ネガティブな感情をポジティブなエネルギーに変えることができるのです。さらには、生徒の良い面や保護者からの感謝の言葉を意識的に思い出すことで、教員としての価値や貢献を実感することができ、自己肯定感を高め、ストレスへの耐性や困難な状況への対応力を高めることができます。次に示すのはある小学校での事例です。

 ある先生が算数の授業で「図形」を扱ったところ、保護者から「授業内容が難しすぎる。子どもが理解できない。もっと基礎的な問題を解く練習をするべきだ。」という苦情を受けました。先生は、自分の授業内容を否定されたと感じ、やる気をなくして落ち込んでしまいましたが、先輩のアドバイスにより「肯定的な側面に焦点を当てる」ように考え方を改めました。そこで先生は、保護者の意見を真摯に受け止め授業内容を見直したところ、子どもたちの理解度が不足している可能性に気づきました。次に、授業の導入で基礎的な問題を解く練習を取り入れることにしました。さらに、子どもたちが理解できない部分があれば、すぐに個別指導を行うようにしました。その結果、子どもたちの理解度が向上し保護者からの苦情も減りました。

 先生は保護者の意見を参考に、より良い授業作りに取り組むことができ、教員としての自信を取り戻すことができました。

 この事例からわかることは、①保護者の意見には改善点へのヒントが含まれていた。②授業内容を見直すことで、子どもたちの理解度が向上し、保護者との信頼関係も築きやすくなった。③保護者の意見を真摯に受け止め、改善しようと努力することで、教員としての自信やモチベーションを高めることができた ということです。

 教員は、保護者からの苦情に感情的に反応するのではなく冷静に分析し、肯定的な側面を見つけることが大切です。

 その他にも、改善するためのヒントがあります。

詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。一緒に考えて、あなたに合った方法を見つけましょう。