―人間関係が少しずつ楽になる8つの習慣―
人からどう思われているかが気になる。
相手のちょっとした表情や言葉が、いつまでも頭から離れない。
失敗すると、「どうしてこうなったんだろう」と何度も考えてしまう。
そんなふうに、知らないうちに心が疲れていることはありませんか。
私は、こうした心の疲れを少しでも減らすための考え方を、「心のエコ生活」と呼んでいます。
心にも、使えるエネルギーには限りがあります
私たちは毎日、さまざまなことに心のエネルギーを使っています。
仕事のこと。
家族のこと。
人間関係のこと。
これからのこと。
もちろん、考えることや悩むことそのものが悪いわけではありません。
ただ、
「嫌われていないかな」
「どう思われたんだろう」
「あの人は、なぜあんな言い方をしたんだろう」
「もっと頑張らなければ」
と、答えの出ないことを何度も考え続けていると、それだけでも心のエネルギーは少しずつ減っていきます。
心のエコ生活とは、心のムダ遣いを少しずつ減らしていく生き方です。
思いやりをなくすことでも、頑張ることをやめることでもありません。
自分にできることには力を使う。
自分だけでは変えられないことには、必要以上に力を使わない。
そんな心の使い方を身につけていくことです。
こんなことはありませんか?
・相手の表情が曇ると、「私、何かしたかな」と気になる
・人からどう思われているかを考えすぎてしまう
・嫌われないように、つい相手に合わせてしまう
・頼まれると断れず、自分のことが後回しになる
・失敗すると、何度も原因を考えてしまう
・「もっとちゃんとしなければ」と自分を追い込んでしまう
・昔の出来事を思い出して、また落ち込んでしまう
・一人で何とかしようとして、疲れてしまう
一つひとつは小さなことに見えても、それが毎日のように続けば、心は少しずつ疲れていきます。
そこで大切にしたいのが、次の8つの習慣です。
心のエコ生活 8つの習慣
1.人の顔色ばかり気にしすぎない
相手の表情が少し曇っていると、
「私、何かしたかな」
「怒っているのかな」
と考えてしまうことがあります。
でも、その人がどんな表情をしているかには、
さまざまな理由があります。
疲れているのかもしれません。
別のことで悩んでいるのかもしれません。
分からないことを、
自分の頭の中だけで埋め続けないことも、
心のエネルギーを守る一つの方法です。
2.変えられないことにエネルギーを使わない
相手が何を考えるか。
自分をどう評価するか。
どんな態度をとるか。
そこまで自分だけで変えることはできません。
自分にできるのは、
伝えること。
謝ること。
確認すること。
必要であれば距離をとること。
自分にできることと、自分だけでは変えられないことを分けて考える。
それだけでも、心は少し楽になります。
3.100点を目指さない
「失敗してはいけない」
「もっとちゃんとしなければ」
「完璧にやらなければ」
そう思うほど、
何かをする前から心に力が入ります。
すべてを100点にしなくても大丈夫です。
今できる範囲でやる。
まず一歩進めてみる。
60点、70点でも十分なことは、案外たくさんあります。
4.原因探しを続けすぎない
何かうまくいかないことがあると、
「どうしてこうなったのだろう」
「私の何が悪かったのだろう」
と原因を探したくなることがあります。
原因を振り返ることは必要です。
ただ、考え続けても答えが出ないときは、
原因探しがいつの間にか自分責めに
変わってしまうことがあります。
そんなときは、
「なぜこうなったのか」だけではなく、
「では、これから何ができるだろう」
と考えてみることも大切です。
5.相手の課題を背負いすぎない
相手が悩んでいる。
困っている。
元気がない。
そんな姿を見ると、
何とかしてあげたくなることがあります。
思いやることは、とても大切です。
でも、相手の気持ちや人生まで、
自分が全部背負うことはできません。
話を聴くこと。
できる範囲で助けること。
そこまでが自分にできることです。
最後に選ぶのは、相手自身です。
6.すべての人に好かれようとしない
できれば誰からも嫌われたくない。
そう思うのは自然なことです。
でも、すべての人から好かれることはできません。
相手に合わせ続けるほど、
自分が本当はどうしたいのか
分からなくなってしまうこともあります。
大切なのは、
「みんなに好かれること」ではなく、
自分を大切にしながら人と関わること。
そう考えてみてもいいのではないでしょうか。
7.一人で抱え込まない
悩んでいるときほど、
「自分で何とかしなければ」
と思ってしまうことがあります。
でも、一人で考え続けていると、
同じところを何度もぐるぐる
回ってしまうことがあります。
誰かに話してみる。
紙に書き出してみる。
相談してみる。
頭の中だけに置いておかないことで、
心が整理されることがあります。
8.過去より、次の一手を考える
「あのとき、あんなことを言わなければよかった」
「もっとこうしておけばよかった」
過去を振り返ることは誰にでもあります。
でも、過去そのものを変えることはできません。
変えられるのは、これからです。
大きな答えを出さなくても大丈夫です。
「では、今の自分にできる小さな一歩は何だろう」
と考える。
それが、心のエネルギーを未来に使うことにつながります。
心のエコ生活は、
さまざまな悩みにつながっています
「心のエコ生活」は、特定の人だけのための考え方ではありません。
私たちは、それぞれ違う場面で心のエネルギーを使っています。
〇人間関係に悩んでいる方へ
「嫌われていないかな」
「相手は私をどう思っているんだろう」
「どうしてあの人は、あんな言い方をするんだろう」
人間関係の悩みでは、
知らないうちに相手の心の中に
多くのエネルギーを使っていることがあります。
相手の気持ちを想像し続けるのではなく、
自分の心に戻ってくることも大切です。
〇教職員の方へ
学校では、授業だけでなく、
子どものこと。
保護者のこと。
同僚のこと。
管理職との関係。
校務や行事。
一日の中で、本当に多くのことに
心のエネルギーを使います。
すべてに100%の力を使おうとすると、
心が休まる時間がなくなってしまいます。
何を大切にし、どこに力を使うのか。
心のエネルギーを意識して分配することも、
長く働いていくためには大切です。
〇新採用・若手教員の方へ
教員になったばかりの頃は、
「ちゃんと授業をしなければ」
「先輩の先生のようにできなければ」
「失敗してはいけない」
と、自分にたくさんのことを
求めてしまいがちです。
でも、最初からすべてできる人はいません。
今できていることに目を向けながら、
一つずつ経験を重ねていくことも、
心のエコ生活の一つです。
〇不登校のお子さんを支えている方へ
「なぜ学校に行けなくなったのだろう」
「自分の育て方が悪かったのではないか」
原因を探し続けているうちに、
自分自身を責めてしまうことがあります。
もちろん、お子さんについて
考えることは大切です。
ただ、お母さんやご家族自身の心が
疲れ切ってしまっては、支えることも難しくなります。
まず、自分の心を守ることも大切です。
〇経営者・管理職の方へ
社員のこと。
組織のこと。
売上のこと。
これからの会社のこと。
責任ある立場ほど、
「自分が何とかしなければ」と
多くのことを背負います。
でも、社員一人ひとりの考え方や行動まで、
すべて経営者が変えることはできません。
自分が担うべきことと、
相手に任せることを分ける。
これもまた、
心のエネルギーを守る大切な考え方です。
心のエコ生活は、「頑張らない生き方」ではありません
「心のエコ」と聞くと、
「無理をしない」
「頑張らない」
「嫌なことから逃げる」
という意味に聞こえるかもしれません。
でも、そうではありません。
必要なことには、
きちんと力を使います。
自分にできることには向き合います。
ただし、
自分では変えられないことまで背負わない。
必要以上に自分を責めない。
答えの出ないことを、いつまでも考え続けない。
その分の心のエネルギーを、
自分にとって本当に大切なことに使っていく。
それが、私の考える心のエコ生活です。
今日、あなたの心のエネルギーは
何に使われていますか?
少しだけ立ち止まって考えてみてください。
今、あなたの頭の中を一番占めていることは何でしょうか。
それは、
自分にできることでしょうか。
それとも、
自分だけでは変えられないことでしょうか。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
まずは、
「私は今、たくさんの心のエネルギーを使っているんだな」
と気づくところからで十分です。
心のエコ生活は、
何か特別なことを始めることではありません。
毎日の中で、
「このことに、ここまで心を使わなくてもいいのかもしれない」
と少しずつ気づいていくことです。
その積み重ねによって、
今まで人のことや過去のことに
使っていた心のエネルギーを、
少しずつ自分の人生に戻していくことができます。
一人では整理しにくいと感じたときは
自分では気づきにくい思い込みや、
人間関係の中で繰り返している考え方は、
一人で整理することが難しい場合もあります。
そんなときは、誰かと一緒に整理してみることも一つの方法です。
オンライン・カウンセリング《輝き》では、
今抱えている悩みをお聴きしながら、
「どこに心のエネルギーを使っているのか」
「自分にできることと、できないことは何か」
「これから、どんな一歩を選べそうか」
を一緒に整理していきます。
まずは、ご自身の心の状態を知るところから始めてみませんか。

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