チームで働く!教員同士の円滑な連携の秘訣

こんにちは

自分らしい生き方を手に入れるメンタルコーチング  高橋成大(せいだい)です。

 

 

 学年や教科間の情報共有がスムーズにいかない…、会議が長くて非効率…、意見が対立して疲れてしまう… そんな悩みを抱えている先生は、決して少なくないはずです。 多くの学校で、教員間の連携強化は喫緊の課題であり、チームとして円滑に仕事を進めるための工夫が求められていると、私は思います。

 情報共有の面では、例えば、重要な連絡事項がメールで埋もれてしまったり、紙媒体でのやり取りが中心で情報伝達に遅延が生じたり、ファイルのバージョン管理が混乱したりといったケースが少なくありません。 会議に関しても、議題が明確でなく、話が脱線したり、結論が出ないまま時間だけが過ぎてしまう、参加者の発言機会が偏ってしまう、といった非効率な状況が散見されます。
 さらに、意見の対立は、個々の教育方針の違いや、経験値の差、あるいは個人的な感情から生じることも多く、建設的な議論に発展させるのが難しい場合もあります。 こうした状況は、教員の精神的な負担を増大させ、ひいては生徒への教育にも悪影響を及ぼす可能性があります。 

 これらの問題を解決するためには、いくつかの対策が考えられます。 まず、効果的な情報共有システムの構築が重要です。(自治体によってはすでに対応済みのところもある。) 紙媒体に頼らず、デジタルツールを活用することで、情報伝達の迅速化と効率化を図ることができます。 具体的には、学校全体で共有できるクラウドストレージ(例:Google Drive、OneDrive)や、連絡事項をまとめて共有できるシステム(例:Slack、Microsoft Teams)、タスク管理ツール(例:Asana、Trello)の導入などが有効です。 会議については、事前に議題と資料を配布し、時間制限を設ける、アジェンダ(会議で協議する内容)を明確にする、役割分担(司会、記録係など)をする、議事録を作成するなど、綿密な準備と進行管理が不可欠です。 職員会議前の運営(企画)委員会での絞り込みを強化する。さらに、ファシリテーター(目的達成のために支援する人)を置くことで、議論が脱線するのを防ぎ、建設的な議論を促すことができます。 意見の対立については、お互いの意見を尊重し、相手の立場を理解しようとする姿勢が大切です。 それぞれの意見のメリット・デメリットを丁寧に分析し、共通の目標に向かって協力していくための合意形成を図ることが重要です。 定期的な意見交換会や研修を通して、教員間の相互理解を深めることも有効です。

 例えば、A 小学校では、Google Classroom などを導入することで、教員間の連絡や資料共有がスムーズになり会議時間も短縮されました。 以前は、紙媒体での連絡が中心で、重要な情報が伝わらなかったり、情報の更新に遅延が生じたりする問題がありました。 しかし、Google Classroom などの導入により、リアルタイムでの情報共有が可能になり、教員間の連携が格段に向上しました。

 また、B 中学校では、定期的に教員同士が意見交換をする「ティーチング・フォーラム」を設けています。 このフォーラムでは、授業改善に関するアイデアや、生徒指導に関する課題などを共有し、活発な議論が行われています。 参加者からは、「他教員の意見を聞くことで、自分の考え方を広げることができた」「教員同士の連携が深まった」といった声が聞かれます。

 さらに、C 高校では、プロジェクト形式の授業導入に伴い、タスク管理ツール「Asana」を活用することで、教員間の役割分担を明確にし、進捗状況をリアルタイムで把握できるようになりました。 これにより、複数教員が関わる授業でも、円滑な連携のもと、質の高い授業を提供できるようになりました。

 教員間の連携強化は、教員の負担軽減だけでなく、生徒の教育にも大きな影響を与えます。 効果的な情報共有システムの構築、効率的な会議運営、建設的な議論の進め方、そして教員間の相互理解を深めるための継続的な取り組みなど、具体的な対策を講じることで、より働きやすい環境を創り、生徒にとってより良い教育を提供できるはずです。

 この他にも、ワークライフバランスや教員の自己肯定感など、先生方のお悩みを解決する方法を提案しています。

詳しく知りたい方は、ぜひご相談ください。一緒に考えて、あなたに合った方法を見つけましょう。